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    【1月16日の日記】美しい人。




    職場のパートタイマーさんが定年退職を迎えました。
    約29年、無遅刻無欠勤、
    笑顔でふんわりとした空気を纏い、
    いつも人の声に耳を傾け、
    そして自分の想いをやさしく相手へと届ける人でした。
    着替えるのがゆっくりで、
    「私は十二単を着てるからね」
    と冗談を言って笑わせてくれることもありました。

    今は充実感と寂しさで半分半分。
    本当にお世話になりました。
    こんなに長い間ここで働けたのは、
    皆さんが親切にしてくれたからです。
    本当に家族よりも家族のようでした。
    ありがとうございました。

    見送りに来た仲間に囲まれ、
    彼女はそう言いました。

    笑顔でお別れ。
    それがずっと前から、
    みんなで決めていたことで。
    笑顔で労いの言葉をかけた課長が、

    もう忘れ物や、心残りはないですか?

    そう言うと彼女は、

    「コミュニケーションルームに挨拶をして来ます」

    と言い、
    シフトや連絡事項を確認する為の部屋へと向かい、


    「長い間本当にお世話になりました。ありがとうございました」


    と深々とお辞儀をしました。


    職場を出た後は、
    恒例のお茶会に向かって行きました。
    仲の良い同僚たちと
    仕事後にお茶会をするのがもう何年も続いている楽しみで、
    その内容はもうお互い好き勝手に、
    右から左へ、左から右へと飛び交いつつも、
    最後には彼女の、

    「よし、明日も頑張りましょう」

    でお開きとなるそうです。

    みんなを家族にしてくれたのは、
    彼女のおかげだと思います。
    休職から復帰した日に私を抱き締め、
    「おかえりなさい。本当に良かった。みんな家族だからね」
    と言ってくれたことはずっと忘れないと思います。

    そしてもう1人、
    この日に退職をした女の子がいました。
    介護職を目指している学生さんです。

    「ここよりも、もっともっと厳しい世界でしょう」と言うと、
    しゅんとした顔で「そうなんです。本当にどうしようかと」
    「でも、やりたいことがあるんでしょう。ボランティアに車の免許に。
    やりたいときにやりたいことをやりなさい」

    そう言って彼女の頭に手を伸ばすと、
    スッと頭をこちらに向け、
    なでなでをさせてくれました。


    美しい人。


    今日、思い浮かんだ言葉です。
    心を打つ姿をしています。

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